TOTOが当たった日






 

 

今年の3月頃。

当時東へ西へと歩き回っていた中華大陸にぶら下がる島国「台湾」の、親切なゲストハウスでぺらぺらなスリッパをもらった件りみなさま覚えておりますですかね。

 

 

 

 

 

 

 

スタッフの接客もとても洗練されています。

シャワールームにビーチサンダル置き忘れて、取りに行ったら無くなってたので届いてたらいいなというレベルでフロントに尋ねたのですが、

僕のダイナマイト・完全・不注意なのに、フロントの人は申し訳なさそうに謝って、ペラペラのホテルのスリッパをくれました。

 

 

 

( えーいらなーい )

 

 

 

 

 

中華大陸から日本に帰国して、シェアハウスでお世話になることとなった僕は、

せっかくだからとそれまでビニルでラッピングされたまま、

アマゾンの段ボール箱にしまわれ出番のなかったそのぺらぺらのスリッパを、

シェアハウスの室内履きとして使うことにしました。

 

 

ぺらぺらゆえにせいぜいもって一ヶ月とかだろうかなあとあんまり期待していなかった僕でしたが、

意外天外予想外にがんばりやさんでしたこのスリッパ。

 

所々はち切れそうになりながらも、肝心なところはガッチリつなぎとめていて現在4ヶ月目に突入しております。

 

お陰様で、このスリッパを履けなくなった日が来たら、世界旅にも持っていける、軽くて小さく持ち運べてそれでいて水にも強いそんないいとこだらけの室内履きを中野のブロードウェイあたりに探しに行こうと思っていた僕は、

そんなタイミングを完全に見失っておりますけれどもねこれは完璧どうもありがとう。

 

 

 

 

先日、TOTOというサッカーくじが当たりました。

 

TOTOというのは、正式名称をTOTOカルチョと云います。

しかしながら律儀にプリント倶楽部なんて呼ぶ人がまるでこの世に存在しないように、

律儀に天然パーマネントと正式名で呼称する日本人がこの日本列島に存在しないように、

 

 

 

 

TOTOです。

 

 

 

仕組みとしましてはサッカーの試合の勝ち負け分けを予想して一喜一憂する大人のバラエティで、

その一喜一憂のついでに、ついでと言っては何ですが、湯船に浮かべるアヒルちゃんのようなついでさで、

予想が的中すればその完成度次第で当選金が支払われることもあるという、

途切れたままの優しい面影にすがるような、そんなラッキーくじです。

 

 

僕はそのサッカーくじを毎週10口だけコツコツと買っています。

一口100円なので、週に1000円ですね。

 

日本代表選手ですら辛うじて数名ホンダ!トミナガ!なぞと若干名ソラで言える程度の僕ですから、

勝ち負けの予想なんてまるでしていなくって、その大部分はコンピューターにおまかせのそれはサッカーである必要はまるでない、

もはや伸ばした理由は彼に触ってほしかっただけ二人をつなぎとめているのは長い黒髪のそれだけであるという、

そんな3ルート13乗の確率に賭けただけの単なる宝くじです。

 

Jリーグ観戦が純粋に大好きな人々は、もっとこのくじというか予想の行程も楽しんでいるかなあ。

 

しかしながらとは言へ「予想を的中させる」という点にだけ絞って物言わさしていただくと、

プロ予想屋さん達が毎週毎週軒並みその予想を見事に滑らして全滅するさまを目の当たりにしているとですね、

きっとあれは、台風が来て川が氾濫し、それでも家に残すにはあまりに心苦しくてついぞ愛犬をカヌーに乗せて共に会社に向かおうとする勤勉な社会人のように、

報われる日が永遠に来ないんじゃねえかなんて考えちゃったりもしちゃう、

未来の予測なんてものにどれほどの意味があるだろうかなあなんて思わざるをえないことも有りますまい。

 

 

Yahoo経由でTOTOを買うと、当たるも八卦な月曜日の朝に「くじ結果のお知らせ」というタイトルでメールが届きます。

 

僕はこれまで律儀にそのメール記載のURLから当選結果をハァーハァ言いながら確認しに行ってたんですが、

Yahoo経由で当せんをして初めて知った事実とは言へ、当選者にはこうして敗者に先んじて当選メールが日曜の夜に届くのであればね、

ご主人様がコンビニ袋がさがさやってるもんだからご飯もらえるんかなあと目をキラキラさせて足踏みしながら待つ黒/茶の魔呂チワワちゃんのように、

するとわしは毎週毎週はずれが確定したあの月曜日のメールを律儀にこの部屋こんなに息苦しかったかなあハァハァなんて過呼吸になりながら開く必要はなかったのではないかな。と。

 

 

例えばそれは冬の北海道住込みバイトのスキー場にては、男女混合グループみんなで力を合わせて作ったかまくら。

そのかまくらを会場として、自分を除く男女混成グループで後日酒盛りが仕切り直されていたことを人伝で知ったあの瞬間のような、

鍋まで持ち込んであらあらまぁまぁという話まで耳にしちゃった日にはほんならどうせなら一酸化炭素中毒で道民御用達の地方新聞かなんか沙汰になってしまえばよかったのにと切実に呪詛ったなんと言いいますかこの敗北感はなんと言いますか、

 

 

 

 

( 納得がいかねーというか、 )

 

 

 

 

 

 

完成したときみんなでハイタッチだってしたじゃねえか。

 

 

 

 

こうして当選メールを受け取って、もう当せんしたのはわかっているのですが、それでもハァーハア言っているのは、

次に問題になってくるのは、僕が引き当てたそれが3等なのか2等なのか、それともそれとは別の、なんといいますか、それ以上ったらもうは俺言えねえやw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

( チ、チラッ )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(  ここの期に及んで  3    等  賞 )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平均3000何なにがし万円がもらえるという1等賞ではなく、平均ひゃく何なにがし万円が三井住友銀行に振り込まれる2等賞でもなく、僕が引き当てたのは3等賞でした。

 

ちなみに、

 

全13試合的中 → 一等賞

1こはずれw → 二等賞

2こはずれ(´・_・`) → 山東省

 

です。

 

 

 

普段は一位より二位、今夜食う指輪は金より銀を好む僕ですが、この時ばかりは1等がよかったなあ。

 

 

 

 

こう見えて僕は3年程前にも一度3等当ててるんですけれども、TOTOって当選金が山分け方式なんですね。

 

つまりはどういうことかっていうと、それはつまりはどういうことかっていうと、

同じ勝ち負けの組み合わせで予想をする人がたくさんいれば、その沢山の人で山分けをすることになりまして、

つまりはそれは一人あたりの取り分が当然少なくなるというわけでして。

 

その3年前に当たった時は同じ予想をした人がその他肉体関係者並にたくさんいて、

4ケタ何なにがし千円の当選金に大分がっかりしたものでした。

 

 

今回はその教訓を活かし、さすがのわたしは「これみんなも同じ予想してそうだなあ」というやつを幾分トリッキーな組み合わせに変更して購入していたのです。

 

結果、しっかり6ケタ十何なにがし万円という当選金を三井住友銀行に振り込んでいただきますですよ!

 

3等だって、当たりは当たりなのです。今月来月の家賃はこれで賄なビャハハハハ。

 

 

 

 

 

こういった宝くじ的な何かについては、胴元有利にできていて、プレイヤー達は買った時点ですでに負けているんだよねなんて考え方をする人もおりますが、

それでもやっぱり、毎週1000円投資するだけで、3000何なにがし万円を手にすることが出来る確率を可能な限り少しでもゼロから遠ざけることができるというところに、

僕はおおいにロマンスを感じて生きていきたいなあと思うわけなのであります。

 

みなさんも、3000何なにがし万円を夢見てTOTOを購入してみてはいかがでしょうか。

日曜日のお楽しみが、一つ増えますよ。

 

 

次は2等賞目指して、ガッチリ固めて行こうぜ!

 











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