からだを旅仕様に 【後編】






こんちわ。

 

前回の、からだを旅仕様に【前編】で、お前らあんまお腹いっぱいごはん食べるんじゃないよ、

お腹いっぱいにご飯を食べてしまえば、どんなに奇跡のミラクル餃子でも身体はその消化吸収にエネルギー消費を余儀なくされ、結果餃子は毒となり、毒は体中をめぐり、解毒に力を削がれた肉体はその他体に都合の悪いものと戦うパワーを制限され、

天は轟き、

大地は割れ、

人々は畏れ、

世界を覆う大いなる悪意が

 

結果がん細胞の増殖を許してしまったり、ある日突然うわぁあと叫んで倒れてしまったりするんですよ、

 

なんてなお話をしたかと思います。

 

今回はそのお話の続きです。

 

人類の歴史は、飢えの歴史だと言われています。

 

次はいつごはんが食べられるのか?そんな滑り込みセーフみたいな張り詰めた緊張感で日々を生き、

肉うどんを食べた後にあんみつ食べてさらにそのあとで全部乗せのパッフェを食べれるような時代になったのは、

長い人類の歴史からみるとほんのついさきほどのことです。

 

私達のご先祖さまたちはずいぶん長いこと

 

ぁあお腹空いた

 

とご飯のことばかり考えて生きていたのですね。

 

そんなんだから体の方も、次はいつご飯がやってくるかわかんないから一生懸命少ないご飯からでも最大限に栄養を吸収し、エネルギーは脂肪として蓄え、生存するため最大限にその性能を発揮してきたのです。

 

そうです、人間は飢えには比較的強いのです。

 

だからあれ摂らなきゃ、これ摂らなきゃ、とやっきになって30品目馬鹿正直に食べる必要もなくって、季節のものをチョイチョイとつまむ感じで、少しお腹すかしてるくらいがちょうどよいんじゃなかなって思うようになりました。

 

それでも甘いモノ好きの僕は、キットカットとかつまんでしまうのですけれどもね。

 

大怪我をして寝込んでいたルパン某が、目を覚ますなり怪我を早く治して気になるあの娘を助け出したいからってんでチーズやら肉やらを口いっぱいに放り込み、そしてまた包帯ぐるぐる巻き姿のままベッドに横になるシーンがありましたが、あれ真似したらダメね。

ご飯が入ってきてしまえば消化吸収にエネルギーを持っていかれて、体が傷のホイミにフルパワーできませんから。

 

野生の動物は、ケンカかなんかで大怪我すると、安全な場所みつけてそこに篭ってごはんも食べずひたすらじっとして過ごすそうです。

 

やっぱり、野生の方々は体がどうして欲しいかってのを本能でわかっているようなんだなぁ。

 

 

ほいで、こういう話をすると必ず出てくるんですが、お前がなんだかそれっぽいこと言うから毎日大好きなラムネを腹八分守って食べて暮らしてたらウンウンが白くなったやんけみたいな難癖つけてくる人は、家帰って魔法少女Blu-RayDiscBoxでも見ていなさい。

 

そんな僕は、魔法おじさん。

 

Q「僕と契約して、魔法おじさんになってよ」

羊「うんいいよ」

 

Q[スマイルー、」

 

羊「プリキュアー!」

 

 

 

訪れる国がかわれば、ご飯も変わります。

当然、昨日まで普通に食べられていたものが今日、突然手に入らなくなるなんてことも普通に起こるでしょう。

 

それでも、その国で食べられるものを適度な量、適切な場面で食べていれば、あなたの体はきっと、あるものでなんとかしてそしてなんとかしてくれます。

 

僕達が自分の体のためにしてあげられることは何かって言うと、それは何なのかって言うと、体にあれもこれもと仕事を押し付けないことです。

 

納豆食べなきゃ!乳酸菌摂らなきゃ!食物繊維食べなきゃ!とあくせくするのをやめて、

いま僕が生活をしている国は日本ですが、世界を見据えて、

トメィトォとかアッポゥとかグレープフルーツだとかタメィゴだとかなどなど比較的世界のどこでも手に入りそうな食材を中心に選ぶという旅人アレンジを加えながら、

あらゆる国々でめまぐるしく変化する環境の中でも、ちょっとくらいご飯を抜いたからって不元気になることもなく、

健康で文化的に世界を周る旅仕様へと、からだを徐々に馴らしていこうかなと思います。

 

僕たちはご飯で出来ている。だけれどもしかし、ごはんは僕達を壊すこともできます。

ごはんを味方にするか敵にするか、すべてはあなたの銀の匙次第

 

 

そんなお話でございました。

 











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