おはようございます。
僕は今、文化的で洗練された世界見聞のため、中国は深センに来ております。
前回の記事の終わりに、「セルビア人のお尻の穴に赤いヒールを突っ込んでから寝た」と誤解を招く表現があるとの指摘を受けました。
敢えて訂正するなら、「セルビア人に”どうしてそれですかw”と机の上の赤いハイヒールにツッコみを入れて寝た」です。
それほどまでにたくましい誇大妄想メリー・ゴー・ラウンドな頭で僕のブログを読んで頂いている方々が他にいるのかは尻ませんけれども、お詫びはしませんが訂正します。
みなさんはご存知だったでしょうか。深センには、バイクが走っておりません。
二輪車は走っているのですが、モーターバイクが走ってないのです。
モーターバイクの代わりに、バッテリー駆動の2輪車が走ってます。
これがとても静かで、二輪車自体はすーっとほとんど音もなく走ります。
しかしながら中国人はいちいちヴィーヴィークラクションを鳴らすので結局うるさいです。
交通ルール的にどうなってるのかわかりませんが、歩道を走ったりもしてます。
電動のバイクについて僕は勘違いしておりましたけど、40リッターくらいのウォーターサーバーを4つくらいくくりつけて、且つ坂道をパワフルに登ってゆくその姿を見ると、どれだけの距離を走れるのかわかりませんがパワーもかなりあるようです。
きっと中国共産党指導部の鶴の一声で液体燃料バイクから電気駆動バイクに切り替えを迫られたのだろうなあと比較的かんたんに想像できるのですが、
独裁国家のこういったところは、うまい方向にハマると絶大な威力を発揮するんだなあと、僕は事実上戦争状態にある敵対国家市民としても感心するのでした。
後ろ髪惹かれる思いで居心地の良かったLeeHomeYouthHostelをチェックメイトして、本日のお宿QimeiYouthHostelに向かいます。
セルビア人アベックもチェックアウトのようで、俺様の名前と、尊敬の念を忘れるなよと約束を交わしてお別れです。
羊「あなたの赤い靴はどこですかw」
セ「もう鞄にしまいましたw」
女「ッキャハーッ」
この頃になると、建物の入口に案内なんてものはありゃしないってことは学習済みでございますので、MapsMeでピンを立てた後、建物の名前とフロアーとお部屋番号をしっかりメモして向かいます。
したら今度は地図が間違っておりました!建物にすらたどり着けないんですけど!
英語の通じそうな少し大きめのホテルのフロントでお姉さんに場所を尋ねます。
するとお姉さんはアルファベット表記の住所を中国語漢字に書き直してくれました。なるほど中国ではそうすれば目的の場所にたどり着けるわけですね。
中国ではあらゆる通りに「●●路」と名前がついていて、その「●●路の●番目」という形で住所が決まります。
そしてこの「●●通り●番目」という標識は建物に貼り付けてありますので、住所さえ確かに把握していれば、日本よりも遥かに自力で辿り着くことができるわけです。
こうして現地の人の少しの協力と僕の多大な適応能力により目的地に辿り着くのですが、今度は建物の入口はもちろん部屋の前に来たとしても、案内なんてものはありませんでした。
部屋番号を2回確認して、恐る恐るピンポン押します。
したら、角刈りのお兄さんが出てきて、部屋に入れてもらえました。
こうしてなんとかたどり着いた本日のユースホステル。
ここまでは若干のダイナマイト・アウェイをお見舞いされたわけなのですが、ここからは
ダイナマイト・完全・アウェーをお見舞いされていきます。
中国の安宿では、「現地国民のみ受け入れ」ている宿と、「国籍問わず外国人も受け入れ」ている宿があります。
今回予約をしたQimeiYouthHostelはもちろん国籍問わずのほうです。
そんな外国人も受け入れているユースホステルなだけあって、少なからず英語におぼえがあるんだろうとタカを括っておりましたが、ホストさんにも英語全く通じません。
リビングに通され何やらを中国語で浴びせかけられ、ポカーンとしていたらかろうじて英語を話せるお姉さんが通訳してくれて、それでなんとかチェックインできましたけれども、スタッフでもないただの宿泊客と思われるこのお姉さんがいなかったら僕はそこの窓から追ん出され悲しい顔をして裏の畑で野宿でもしていたに違いありません。
僕に国籍を尋ねると、日本人?!なんてお姉さんはダーッと駆け寄ってきて、「ぶら下がってるものも同じなの!?」なんてパンティの中を改めてきそうな勢いの好奇な目で僕のパスポートを食い入るように見ていました。
男子部屋に通され、ニ段ベッドの上段を充てがわれますが、マットレスというかそのスポンジは厚さが1cmくらいしかなくって、うわあここの人達いい歳してマットレスも知らないのかあなんて驚くのですが、中国のユースホステルではこれが普通のようで、この後の宿でも終始こんなもんでした。
ほとんど板の間のようなベッドに腰掛け、フィリピンの、背中に食い込んだベッドを思い出します。
現地で暮らす最強の日本人・Naomiさんも言ってたけどなあ。マットレスはアラスカみたいにフワフワしたのを買わないとダメだって。
夜ご飯を食べて、宿に戻ります。鍵持ってないから毎度ピンポン押さなきゃいけないのはちょっと気が引けます。
リビングでブログ書いてると、入れ替わり立ち代わり若者たちが何やらの中国語を僕に浴びせかけて来ます。
事情を知ってる中国人青年の「彼は日本人だ是」というもう何度目かの中国語は聞き取れるようになりました。
自分のことなので自分で「我たしは日本人だ是」とニヤニヤしながら彼の補足をするようにもなりました。
ガバガバな英単語とスマートフォンの翻訳アプリを駆使して、会話をします。
青「中国には仕事で来まし了か」
羊「仕事では不りません。休暇で来まし了」
青「遊ぶことのために来まし了か」
( もう、それでいいや )
羊「はい。わたしは旅行で来まし了」
青「他の地域には行きませんか」
羊「上海とか成都とか行き想いです。でも行か不いでしょう、なぜならば、」
青「中国は広いですw」
お姉さんが何やらの中国語を浴びせかけながら、メンソールのタバコを一本くれました。
羊「你なたは、我たしに、タバコを給れm」
姉「何言ってるか不懂かんない★」
羊「我たしの中文語!!」
年に何本かもらいタバコで吸う程度に成り下がっていた僕は、ベランダでメントールを吸ったら最高に具合が悪くなってしまいました。
( もぅ家に帰してくれーぃ )
ベッドで横になっていたら、ベッドがぐいんぐいん揺れます。
うわなんだぁと見たら1mほど間隔を置いて設置されている隣のベッドの上段の彼が、こっちの梯子も駆使して三角飛びみたいに上がってました。
うわぁなんだこの青年はいい歳して2段ベッドの上がり方も知らないのかあなんてこの時は思っていましたが、翌日にはなるほどねなんつって僕もこの三角飛び方式で自分のベッドに上がるようになってます。
慣れないメントールの煙でぐるぐる回り、ユースホステルとは名ばかり、深センの青年たちが日々を生きるテラスハウスの天丼を見上げて思うのです。
我たしは現在、正に中国人なんだ是。
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Qimei Youth Hostel | |
Wifi早い。VPNはどうだったけ、、、イケてたと思います。まあまあ清潔。中国語オンリー。男女別ユニットバスあり。朝晩は混み合います。マットレス薄い。共用スペースは兄弟たくさん家族のリビングみたいになります。部屋は狭い。荷物置き場無し。無理やり部屋にねじ込みました。 |
今日だけって言っていつもやってるセールです
次回、中国は深センで揉め事に頭を突っ込んで一件落着させてみよう!です。
お楽しみに。
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