こんにちわ。
以前に脳の右側は向こう側で書きましたように、
「漫画屋が音楽屋の領域に入ってくるのであれば、音楽屋も漫画屋の領域の安寧を保証しない」というよろしいならば戦争だと独りベルセルクごっこがきっかけとなって、
絵を描くというのも僕の旅のテーマの1つです。
しかしながら描くと決めた当時ぼくの家にあったのは赤と黒のボールペンと使うかなぁと思って買ったけど全然使わなかったA4のコピー用紙で、
消しゴムで消せないボールペンなだけに一発勝負で、当然昨日今日絵を始めた素人がそんな一発勝負でいいもんが描けるわけもなくって、
羽貫さんも長谷川遥研究員もなにひとつうまく描けなくってもうやらねぇっつって早速放り投げていました。
それから時は流れまして。
時代はデジタル。デジタルならば描いては消し描いては消しを繰り返しても消しゴムのカスも出ないし、色塗りではみ出しちゃったとしても、時をかける少女のように何度でもやり直しができます。そんなわたしは時をかけるおじさん。
紙とボールペンのアナログ方式ではめんどくせぇってんで放り出しましたけれども、デジタルだったならば、それはもしかしたら、僕に向いているのかもしれないね
そっから僕の怒涛のデジタルお絵描きツール探しの旅は始まります。
ある程度絞れましたけれども、Wacomの液晶タブレットにするか、それともwindowsSurfaceか、はたまたipadpro&applePencilか、随分と悩みました。
ゴーグルで実際に買った人のレビューを読んだり、ビックカメラやらヤマダ電機に行っては実物を触ったり、
それでも電気屋さんには通常apple pencilを触れるように外に出していなくって、いちいち「apple pencilをば」なんて言わないと描かせてもらえません。
このままではいずれ店員さんになんかしらのアダ名をつけられてしまってそれは嫌だなぁと思っていましたが、ふとapple store行けばいいんじゃねぇかと閃きまして、
いざアップルストアに行ってみれば、マレーシアのジャングルにいる鹿並に案の定アップルペンシル触り放題の描き放題。
僕が○とか□とかを猿のように一生懸命描いてる横でアップル店員さんの小芝居が始まります。
A「じゃぁ今日は、お絵描きしちゃおうかなー」
B「」
B「お絵描きですかー?」
A「」
A「そうです、ipadproとapple pencilを使って、お絵描きができるんです」
B「」
B「それはすごいなぁ。やってみたいなぁ。あ、そうだ、せっかくなのでお客様もどうです?ご一緒に」
客「お、おう」
A「」
A「それじゃぁ、まずはipadの、このアイコンを~」
小芝居なら小芝居でもいいので君たちもうちょっと練習というかなんというか、
全世界に配信されているという小芝居の傍らで僕は、「実は若干心得があってね」 という風体で自分の左手のデッサンを始めます。
同様に隣でapple pencilを試し描きをしている青年に調子はどうみたいな感じでチラ見しますがぉっとこれはいけなーい、お前ぇそれ試し描きってレベルじゃねーぞ!お前ぇはパリの美大生かなんかか?!
これは完全にいきなり布のキャンバスに絵の具のチューブをひり出して描き始めちゃうタイプですねこれは完璧。
下書きなしの輪郭線なしいきなり尻を見せる代わりにいきなりカラフル絵の具のどちらかというとオータムン的な配色だけでなんか男の横顔描いてました。
見られないうちに僕は中東かどっかの地図の一部みたいな左手のデッサンを消して、お店を出ます。
そして次はsurfaceのスタイラスペンを試そうと電気屋さんに向かうため車道を横切ったら西武パーキングの警備員さんに危ないですからと遠回しに怒られてしまいました。
電気屋さんにてsurfaceで試し描き。どうも描き難いなぁと思っていたらペン先がカブトムシのちんちんみたいにひん曲がっておりました。
店員さんにお願いしてみましたが、「ダメ」と新しいのに変えてもらうことはできませんでした。
Wacomの液晶タブレットコーナーに向かいますが、女子高生が何やらを描いています。あの女子高生な、ずーっと何か描いとんねん。
仕方がないので女子高生が書き終わるまで、候補にあがってもおりませんがLenovoのスタイラスペンを試します。試し描きできるか尋ねたら店員さんがわざわざペンを持ってきてくれたのですが、
僕が○とか□を描いてる間、店員さんはずーっと後ろで見ているので、「もうご自分の仕事に戻っていただいてよいですよ」と言ったら「お前がそれ持って逃げないように見張っているんだよ」ということを遠回しに説明されました。
うーんこういう、スタイラスペンってのはソフト次第で良くも悪くもなるのですが、お店に並んでいるパソコンにはペイントソフトみたいのはあんまし入っていなくって、いまいちその実力を測りかねてしまうんだなぁ。
Wacomを独占していた女子高生がいなくなったので、いよいよ僕の出番です。
女子高生が残していった絵を見ぅめぇぇえええ!あいつ絵うめぇぇええええ!若干かすれたタッチで物憂げな女の子が描かれていました。
一見無法とも思える街の壁とかお店のシャッターとかに描かれている自由なグラフィティにも
「自分より上手い奴の絵は消さない(上書きしない)」
という絶対唯一のルールがあるらしいので、このビックカメラにても、ヘタクソな僕はこのメランコな女の子を削除することも上書きすることもできないのでしょう。
ほいでまぁある程度わかってましたけど、Wacomの液晶タブレットって重いんですよね。実際手にとって見て、さらに実感しました。
絵を描くという点では最強なんだろうですけれども、いかんせん僕は旅人。
気軽にポンと手にとって描きたいなぁであるとか、世界を巡る旅のお供にということを考えると、1.7kgという重さは幾分に僕の手にはずっしりと感じられました。
Wacom脱落。残ったのはsurfaceとapple pencilで一騎打ち。しかしながら実地でも若干決定打を欠いたまま次回持ち越し、お家に帰ります。両者拮抗、五穀豊穣、がっぷり四つ。
おそらくこれを読んでいるみなさまも、僕がどちらを選択するのか固唾を飲んで見守っていることでしょう。
タイトルでわかるじゃんとか、そうやって人の古傷をえぐるようなことをする人は家帰って魔法少女でも見ていなさい。
そんな僕は、魔法おじさん。
Q「僕と契約して、魔法おじさんになってよ」
羊「うんいいよ」
魔法おじさんをもってしても決め手を欠いたわたしは、最早最後の頼みのツナ、ゴーグル検索をします。
そしてそして、最後にたどり着いたTwitterまとめがこの論争に決着をつけます。
すすごい、ipadproとapple pencil買ったら僕こんなすごいの描けるの?
お絵描きツイート集を見たわたしはもうはすぐにヤマダ電機行って、昼間来たときにapple pencilはあるかと尋ねたら在庫確認してくれて、
そして今日も明日も明後日も、来週も再来週だっていつでもどこでも何度でもラスト1なのであろうアップルペンシルの箱を抱えて
「いやーapple pencilラスト1だったんで慌ててキープしてきちゃいましたよw」なんてな小芝居を見せてくれたお兄さんを見つけて声をかけます。(ここで言うお兄さんとは、お兄さんではない)
羊「apple pencilをくれ」
実はTwitterまとめを見てsurfaceよりもappleだ!と決めてからも、今度は大きさ、9.7か12.9かで相当悩んだんですけれどもね。ヤマダの前で。
・旅に持ってくんだから小さいほうがよいんじゃないかな
・でも画面大きい方が作業し易いよね
・12.9は大きいだけあってその分ペラペラな感じで、満員電車とかの尻圧でひん曲がりそう
・もしやっぱ大きい方がいいな12.9にしようってなった時に、9.7の方が後に発売されているので売り飛ばす時にも12.9と較べて値崩れしてないんじゃねぇか
なんてなことを踏まえた結果、まずは9.7を買ってまいることにいたしました。
さっそくトレースだよ。
ス キ ル ハ ン タ ー
盗 賊 の 極 意(下書き)
ス キ ル ハ ン タ ー
盗 賊 の 極 意(Gペン入れたった)
これはいけなーい、自分絵が描けるようなったと錯覚してしまう
聴こえますかウヴォーさん(下書き)
聴こえますかウヴォーさん(背景つけたった)
どうせまたお前ら所詮お前ごときがとか言って、富樫先生の10巻スキャンして貼り付けてんじゃねーよとかいうんだろうけどな、
オリジナルはこれだからな。
そして音楽屋らしく、garage bandにも夢中になっていたりします。
絵描きさんには間違いなく星5つ、久々大ヒットなお買い物でございました。
apple pencil(とipadpro)、みなさんもどうぞー!
え、絵うますぎませんか?
私はアップルペンシルでも絶対に書けません。。
団長好き….