お久しぶりでございます。
中華大陸編を無理やりぶった切って最終回をぶん投げて以来、一ヶ月ぶりくらいでございますね。
ぶん投げた様子をちょっと引用してみましょう。
わたくしの世界一周あらためただの60日間観光旅行あらため60日間海外語学留学は十と数日ばかしを残しておりますが、
人のお勉強する様なぞ見てもおもしろくもなんともないと思いますので、来年今度こそ本当に世界へ飛び立つその時には、ゆで卵みたいに変わり果てた姿とともに、脂ののった魔法おじさんの背中をお届けできればいいかな?なんて切実に願いつつ、
ここらでひとつ、お詫びはしませんが、一旦の区切りとさせていただきたいと思います。
そんなこんなでしたが、おちんこだったりもしたけれど、僕は元気にやっております。
ぽつらぽつら時間とやる気も出てきましたので、中華大陸最終回からその後を、
少しも大袈裟ではない言葉を残し、あの人が去っていった緑の似合う季節を走馬灯のように振り返ってみようと思います。
( 死ぬん? )
あらすじ
中国深センの居心地の良い宿で沈没し、世界5大言語である6ヶ国語のお勉強を始めたわたくしでしたが、
銀行口座開設の順番を待つ間に道端で買った茹でとうもろこしの不味さがどうにも納得がいかず、再び挑戦することにしました。
宿戻って洗濯でもしようと、茹でとうもろこし買って帰ります。
とうもろこしを一口かじまっずぁあああああああああ
なんだか画用紙を水に溶かして黄色い絵の具とマンピーの種混ぜて再び固めましたみたいなとうもろこしで、サンダーストーム中国深セン史上最高に美味しくない食べ物でした。
丁寧に思い返してみれば、そういえばあのもろこしはずっと寸胴の湯に浸かっていたなあなんて、
それが原因で、ふやけっちゃったかなんかであんなわら半紙溶かして黄色い絵の具混ぜて固めましたみたいなことになってしまったのではと考えた私は、
今度は湯の中ではなく、鍋の横に茹で上がっているもろこしを買って食べることにしまずぅあああぁあああああ!!
ぅわあこの国のもろこしってのぁどこで茹でてもまずいんだなあ。
10:00AM位に起きだしてお勉強して、お昼ごはん食べて昼寝して、昼寝のつもりが起きたら22:00PMとかで、モソモソ起き出してまたお勉強して、
という生活を送っていれば、夜中のご飯に困ることになるんですね。
僕が生活をしている、この健全な町にては夜中になるとお店が全部しまっちゃうんですよ。
だもんで、昼間のうちにソーセージとか買っておいて、夜中腹減リニコフになったらそれ食べよぅまっずぅあああぁあああ!!
中国のソーセージ不味ぅあああああああぁあああ!!
MONO消しゴムを粉々にして塩化カリウムとクエン酸まぜて再び固形にしてみましたみたいでまずぅあああぁあああああ!!
ぅわあなんだこの国の人達ソーセージの作り方も知らないのかあなんて愕然とするんですけれども、ブゥーブー文句垂れたところでお腹はいっぱいになるわけでもなく、
さすがの僕ももったいねえとか言ってる場合じゃなくって、6本セットで買った残りのソーセージをゴミ箱に放り投げて、
まぁ、少し歩けばある程度何でもあるんですけど、20分くらい歩いて深夜も営業していた中華料理屋さんに入ります。
円卓に座って、注文取りに来たおばちゃんに「ハァ?!」みたいな顔を何度もされながら、
野菜っぽさそうなのとチャォファンを一皿ずつ頼みます(´・_・`)
ここでご注意なんですけど、多分なんですけど、こういうまぁるいテーブルの食べ物屋さんって、
ある程度の人数で来るところだと思うんですよ。
なんでかって言うと、それはなんでかって言うと、大盛りで頼んだわけでもないこの一皿が、どう見たって一人分ではないからです。
ほいでさっきから入れ替わりたち替わり他の席のお客さんが僕の席にやってきてはスマホいじって何するわけでなくまた自分の席に戻っていくわけなんだけれども、
明らかに持て余しているであろう量のチャォファンと戯れている日本人が、そんなに珍しいのかい?
なんて若干居心地の悪さを感じていたのですが、丁寧に観察してみればAというよりむしろB、
彼らの目線はチャォファンに戯れる日本人というよりもむしろ後ろの壁に向かっているようでした。
後ろの壁に目をやると、そこにはメモの切れっ端がごはん粒で貼っ付けられていて、
そのメモにはヘタクソな字で数字が並んでおりました。
( ヘタクソー )
みなさん、ウィーフィーのパスワードを見に来てたんですね。
深センはもうすっかり初夏の夏の候で、昼間に外を歩けば汗ばんできます。
なんか飲みたいなあと思へばタピオカミルクティーを飲み物やさんで注文するわけなんですが、
この頃になるとタピオカミルクティーのオーダーもだいぶ様になってきています。
羊「我たしに一杯の珍珠奶茶を給ださい」
店「冰は要る?不要らない?」
羊「不要らない」
店「はいはい、不要らな、え?!冰は不要らないの?」
羊「不要らない」
店「冰不要らないっつったって热いっしょやー」
羊「我たしは常常、冰は不要りません」
僕の旅を文字通り足元で支えてくれたフィリピン産クロックスも、この中華大陸編で随分と歩いたためだいぶ磨り減ってきました。
なんかGショックみたいなゴツゴツしたクロックスが売っていたので買いました。200ぺそくらい。500円。
黒い本体に銀色のグミみたいのがバコッとはめ込まれていて、僕が今はいているダイソーの「プラチック溶かして型に嵌めて冷ましました」みたいなやつより二手間くらいかかってそうな期待度がラージサイズのクロックスです。
おばちゃんが営んでいる、道端の靴屋さんを物色します。
無難に黒が欲しいけど、紺色しか無いなあ(´・_・`)とがっかりしていたら、
婆「我たしは白も有ってます」
羊「我たしは黒が要しいです」
婆「等ってて請ださい、等ってて請ださい」
おばちゃんはそう言うと、歩きとそれほど変わらない速度ですぐそこにある建物の中に走って行って、黒色のそれを持ってきてくれました。
ここまでされたら買わざるをえない日本人な僕は、苦笑いをしながら40元(600円)のそのシューズをお買上げすることにします。
したらそのババアは頼んでもねえのに勝手に自爆をして35元におまけをしてくれて、登場人物(2人)全員ハッピーな結末となってしまいました。
婆「九連宝塔、大四喜」
羊「中文語、何いってんだか不懂かんない★」
婆「お前今、中文語喋ってんじゃん」
中国に来て「中国語わかりません」を連発してたら「中国語わかりません」だけがやたらと流暢になってしまい、
実際のところマジで「中国語わかりません」ということを伝えたい時にどんどんそれが困難になってくるという不思議な現象。
この現象に、名前はまだない。
雨の日用にこの水はけの良さそうな靴を買ったのですが、後日の晴れの日に、うっかりこのババァのお店の前を、足元は前代クロックスのまま通りかかってしまいました。
やはりおばちゃんはプロで、僕の顔を覚えていて、ラリホーと挨拶をしてきてくれたのですが、
チラッと僕の足元にやった目線が、なんだかとってもいたたたまれなかったですw
おばちゃんがっかりしたかなあ。
でも、今となっては、この靴は東京で大活躍しておりますよ。ありがとう、ババァ!来世で会ったら結婚してくれ!
そんなある日。
突然宿のインターネットがバチーンと切断されます。
なんだなんだと宿のオーナーさんに尋ねてみれば「3日くらいインターネットが使えなくなるよ\(^_^)/」って返事が帰って来ました。
オーナーさんは英語が話せず中国語オンリーなのですが、Wechatという日本で言うところのLineなアプリに英語でメッセージ送ると、
こちらに許可もなく翻訳をして勝手に理解して、返信もこれまたこちらの許可なく英語にして送り帰してきてくれるという、
なに君は一生そうやって外国人の相手するのという国際的なホスピスに溢れる心意気を見せてくれます。
お勉強の教材的なものをインターネットに頼りっきりにしていた僕は,
その唯一の命の手綱を絶たれ思わず(´・_・`)まじか、、、とててとてと途方に暮れかけましたけれども、
そういや近くで見かけたなあっつって「皇茶」というオシャレなッカフェにパソコン持って突撃をします。
電波一覧にそれっぽい名前のWifiが飛んでいましたがパスワードがかかっていたので、
「网ンター上ット有りますか没有ませんか」
と尋ねてみれば、気怠い店員さんにパスワード(数字)を中国語で捲し立てらます。
(´・_・`)ムムム、、、
接客業のお姉さんをイラつかせるに十分な時間をかけてその数字を脳内変換してたらiphone貸せと言われ、設定してもらって、
「心はいつも謝謝」とお礼を言って振り返ったら壁にWifiパスワードが張り出されていたという。
そこは壁を指差して「テメーでやれ」で良かったんだけどなあなんてまあ気怠いけれどこれも中国人の優しさなのですね。
前と左の席をヘヴィースモーカーに囲まれ、1杯15元(250円)のタピオーカミルクティーでモクモクモクモク5時間も6時間も粘ってたら喉やられて風邪みたいのに罹りました。
世界5大言語6ヶ国語のお勉強で過ごした深センでの十数日間。とうとう帰国の日がやって来ます。
この頃には、オープンしたてのフレッシュだけどひと気もなくAというよりむしろB、
閑散というよりむしろ僕以外だれもいなかったこの宿も、外国人の姿がチラホラと見えるようになっておりました。
ありがとうYou Jia Youth Hostel。インターネット使えないときがあったりそれきっかけで体調崩したりもしたけれど、
おかげさまでトータルは大幅プラスの、外国語のお勉強に舵を揃えたあの日からの、十数日間をムダにすることなく過ごすことができました。
日本へは、香港経由で帰ります。
香港へは深センの地下鉄で向かうのですが、大荷物を抱えての地下鉄は避けて通ってきた道ゆえに、
不覚にも、全力の荷物を携えての地下鉄はこれが初めてです。
中国の地下鉄は、入り口で荷物検査があって、CTスキャンに荷物を通さなければいけません。
しかしながら、CTスキャンは成人男子の腰ほどの高さにあるため、30kgの荷物をよっこいしょと持ち上げてやらなければなりません。
それはめんどくさいなあと思って、ドキドキしながら荷物をコロコロさせてスルーしようとしたら止められちゃった。
( だめ? )
戌と雉が一撃でやられた時の申の顔をしてみましたが、免除はされませんでした。
俺が手伝ってやるから、と30kgの荷物の向こう側を持ち上げようとしてくれるのですが、そこは持ち方にコツがあるから、ちょっと待っ
荷「ゴロン」
結局1人でCTスキャンに乗せて、コンベアの向こう側で荷物を待ってたら、何だか検査官さん達の間でざわざわと審議が始まってしまいました。
なんだなんだと検査官さんの輪に加わってCTスキヤンの画面を覗いてみたら、かばんに入れたんだか入れてないんだか記憶も曖昧なAというよりむしろB、
旅中一度も使うというかむしろ目にすることもなかった果物ナイフの影が、取り出すのに恐らくは難儀するでありましょうバックパックの真ん中あたりに映っておりました。
検査官さんはやはり何やら「この切れたナイフを出しなさい」と言ってる風体だったので、
うわぁめんどくせえと思いながら検査官さんの目の前でバックパックのフタを開けてゴジャバコに入り乱れたバックパックの入り口を見せたところ、
検査官さんはうわぁめんどくせえって顔になり、結局斬れたナイフはバックパックの中ほどに埋もれたまま、
「我たしはパスポートを有っています」とパスポート渡したらそれメモって通ってよいと言うことになりました。
荷物のパッキングがヘタクソなのも、時には役に立つこともあるんですねぇー。
地下鉄に乗ってしまえばこちらのもので、その後はスムースに香港のホンハム駅に到着。ちょっとばかし懐かしいです。
日本で待つ人々のためにお土産とか買おうと思っていたのですが、アッサリ空港ゆきのバス乗り場を見つけてしまい、
時刻表見たら、まさにそこで停車していたバスが発射しようとしているところで、駆け出して飛び乗ってしまいました。
まぁお土産なんてものぁ、空港ででも買えばいいか。と考えるのでしょうね。通常、人は。
貸切状態のバスで香港国際空港に向かいます。
空港のお土産屋さんで、湯を注げばあなたが去って行った緑の似合う季節にその花弁が華開くという気持ちの悪いお茶を持ってレジに向かいます。
スマートに、お得意のオクトパスカードをレジに翳すのですが、コンコーンとエラーになります。
オクトパスカードというのは、日本で言うところのSUICAです。
エラーの表示を見てみれば、なにやら「-3元」となっていて、3元足りないみたいです。
3元ならありますよと5元札をレジのお姉さんに渡そうとするのですが、お姉さんは首ばかりを横に振るばかり。
なんだあ君はいい歳して算数もできないのかあなんて憤りを覚えるのですが、
余計なお世話で横から口を挟んできたお姉さんBによると、3元足りないんじゃなくって、お前のオクトパスカードの残高がマイナス3元なんだとゆう。
( マイナスってなんだよw )
するとワシは頼んでもいねえ借金をして香港の地下鉄やらバスやらに乗ってきたというのか。
当時はなんとも解せない思いで結局お土産を諦めたわけなのですけれども、
今になって丁寧に考えてみれば、これは僕の予想なんですけれども、オクトパスカードを発行する際にチャージ分以外にもいくらか払っているので、
仮にそれを保証金だかデポジットとして、仮にマイナスになっていたとしても、解約をする際にその辺をそうさつして返金するのかなあなんて勝手に決めつけている次第です。
あ、また香港来るだろうからということで、オクトパスカードは解約せずにそのまま持って帰ってきてます。
どうしても香港の安宿に泊まる気にはなれなくって、こうして空港までやってきてしまったわけなんですけれども、
(´・_・`) フライトは明日なんですが、ラウンジ使わせてくれるかい?
シャワーは1人1回までとか、利用時間も3時間までとか決まってるらしいんですが、
帰れとも出てけとも死ねともハゲとも結婚してくれともなんにも言われず、シャワーも2回使ったあげく、トータル20時間くらいちっちゃくなって座ってました。
楽天プレミアムカード持ってれば、香港国際空港のラウンジもタダ同然で使えます。
同然というか、タダなんですけれども。
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でも結局真横にはなれないので、寝るときは外の方が実はいいのかもしんないなんて思いました。
心地よいはずのラウンジで、体バキバキにしながらおはようございます。
ヨロヨロとラウンジをチェックアウトして、取り敢えずメインバッグの重さを計ろうと思います。
帰りの飛行機は、預け荷物を30kg以下で予約してありますゆえ、
さらに過去には2度ほど、重量超過で罰金を課せられておりますゆえ、
僕はどうしてもこのバックパックを30kg以内に押さまえなければなりません。
君たちにできる嫌がらせはもう荷物重量超過で追加料金をとることくらいだろうけど、
わしは昨晩徹夜で29kgに収めたんだもんね。
「32kgです。追加料金4000円です」
「はぁああああああぁあ!?」
んんんもう許さん。ドキドキバニラは俺が昨晩徹夜で押さまえたこの29kgが自称で、公称は32kgだと言う。
羊「32kgてちょっとヲイ!」
姉「お客様は25kgで予約されておりますので、」
羊「俺様は昨晩夜なべをしてだな、えーと今なんて」
どうやら僕、預け荷物25kgで予約してたらしいです。
(´・_・`)
↓
(´・_・`)!
今から俺はバニラエアが抹茶エアか何かに名称を変更せざるを得ねえほどの汚点を残すに少しも大袈裟ではないだけの大立ち回りを見せる!
なぜならば相手に反論する言葉が1つも浮かばないからだ!
口で言い返せないわたしは手段に訴えるしかないからだ!
昨晩に預け荷物を25kgから35kgに増量したはずの決済が済んでおらなかったようで、またもや追加料金4000円を割増価格で徴収されるわし。
( お前の顔は憶えたぞ )
震える手でBicカメラのViewカードをお兄さんに渡しました。
インフォメーションのお兄さんに尋ねたら、計りはすぐ裏にあるよという。
まったく興味のない野球選手のサインボールをもらった小学生のように、「ありがとう」とお礼をいってそのすぐ裏を覗いて見るんですが、そんな計りなんざまるで無いやんけ。
ヲイあなたアッサリそうやってウソつくなやここはインドとかエジプトじゃねーんだよとお兄さんとこに戻ろうとしますが、
ふと立ち止まって丁寧に眺めてみたら、床のとある50cm四方ほどが人々の歌声に響く小鳥たちのさえずりのようになにやら四角く彩づいておりました。
もしかしてこれかなあと恐る恐るバックパック乗っけてみれば、これまた壁にめり込んだディスプレイに
( 脅威の29.なにがしかkg! )
てっきり体重計みたいのがドーンと置いてあるのかと思っておりましたが、もはや床と一体化した、スマートでそれでいて近未来的過ぎてむしろ不親切な領域に片足を突っ込んだふざけた計りでした。
時間に余裕を持ちすぎて、搭乗受付カウンターに到着した時には人もまばらでした。
それでも29.何某かkgのバックパックとコロコロキャリカートを一つの荷物として預けるために合体させたり、
ブルーシートでグルグル巻にしたりとかの仕事が残っている僕にとってそれは丁度良くって、
一番乗りの僕は列の先頭を陣取ってえっちらおっちら作業を開始します。
しかしながら僕が作業を始めれば、直後にあれよあれよと人が後ろに並び始め、
僕のこの個人的以外に何者でもない梱包作業は、これから同じ飛行機になるであろう手持ち無沙汰な人々の格好の餌食となり、
築地で言へばマグロの解体ショーさながら、好奇の目に晒されることになるのです。
( すんごい見られてる、、、 )
後ろで並ぶ、家族旅行風な一団のパパが、耳まで真っ赤にしながら梱包する僕を見て何やら
「ぁあ、彼は中々やるね」
みたいな風を言ってるんですが、最後の最後、空港で辱めを受けちゃうとこなんてのがまたサンダーストームクオリティなんですね。
ぶーーーーん
ぼくもいずれは、今宵の月のように。
次回、日本に帰ろう です。
お楽しみに。
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